自宅カフェ(店舗併用住宅)と住宅ローン
昔から一階を店舗、二階を住居としている喫茶店や飲食店は多くありました。これは店舗併用住宅とばれています。
そこで、自宅を新たに新築する際に、1階を店舗、2階を住居というふうに分けて建てる場合、住宅ローンを組むことはできるのでしょうか?
店舗併用住宅でも住宅ローンが組める?
住居部分と店舗部分は分けて考えましょうという前提で、基本的には居住部分は住宅ローンを組めても店舗部分は住宅ローンは組めませんということになります。
しかし、銀行によっては店舗の面積が住居部分よりも半分以下であれば住宅ローン一本で借りられる可能性があります。
住宅ローンはご存知の通り、事業融資よりも長期間、そしてかなり低金利で借りることができるので、とてもありがたいといえるでしょう。
しかし、もちろんそれには審査があります。
通常、住宅ローンの審査にはその人の年収、職歴、健康状態、借金の有無、過去のローン、カード返済などの事故歴、そして頭金などが見られます。
そして、店舗併用住宅となると、借入額は通常の家を建てるよりも多く必要となりますので、普通の審査以外にも、そのカフェが成功するかの可能性も見られるようです。事業計画がしっかりしているか、自己資金はあるのか、経験はあるのかなど、あなたがそのカフェを成功して、きちんとローンの返済ができるのかが見られます。
また、気をつけなくてはいけないのは、住宅ローンの適応となるのは、建物部分だけの費用であり、店舗の厨房設備、什器類などは対象となりませんのでそこは自己資金、もしくは金融機関や日本政策金融公庫での借り入れが必要となってきます。
(自宅部分のキッチンなどはもちろん住宅ローン対象です)
住宅ローン審査での問題
住宅ローンには審査があると書きましたが、ひとつ大きな問題があります。
もしあなたが、今までの仕事を辞めて、これから自宅でのカフェの開業を考えている場合、住宅ローン審査に通らない可能性は高いと思ってください。
住宅ローンの審査では、「安定した収入」が見られます。これから初めてカフェにチャレンジする人は、銀行からしたら決して「安定した収入」が見込まれる人ではないからです。
例えば、今まで多くのカフェを経営していて経験があり、すでに多くの顧客がついている、ような人であれば住宅ローンが通る可能性はあるかもしれませんが、今まで経験もない場合はまず無理です。
例えばご夫婦の場合、旦那様が安定した収入があり、その奥様がお店を開く、などの場合は、安定した旦那様が住宅ローンを組むので問題はありません。
すでに家を建てていて、住宅ローンを組んている場合
すでに居住している住宅で、まだ住宅ローンの返済が残っている場合、銀行に店舗併用住宅に変更することを連絡しなければいけません。(2分の1以下の面積であれば必要ありません)
住宅ローンは居住している部分にのみ適応されているローンですので、変更面積の一部もしくは全部を返済する必要がでてくるのです。
無断で変更して後で発覚した場合、一括で全額返済を求められる可能性もあるので、ぜひ店舗併用住宅に変更する際は、事前に銀行に相談することをおすすめします。
火災保険
火災保険は店舗扱いになりますので、通常の住宅用の火災保険にはいることはできません。店舗併用住宅として保険に加入しましょう。
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